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校長通信 響き合う学校 2017年2月号

H29年2月号
響きあう学校      安城学園高等学校だより 2017.2.27() 第175号
安城学園高等学校長 坂田 成夫
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ひとつのことば 谷川俊太郎

ひとつのことばで けんかして  
ひとつのことばで なかなおり



 ひとつのことばで 頭が下がり
  ひとつのことばで 心が痛む



 ひとつのことばで 楽しく笑い
  ひとつのことばで 泣かされる



 ひとつのことばは それぞれに  
ひとつの心を持っている



 きれいなことばは きれいな心
  やさしいことばは やさしい心



 ひとつのことばを 大切に
    ひとつのことばを 美しく      
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【今月の詩と詩人 谷川俊太郎】 

 1931年、東京生まれ。詩人。詩集『二十億光年の孤独』を刊行以来、詩やエッセー、翻訳、脚本など幅広く活動している。現代を代表する詩人の一人。安城学園の歌「いまここに」の作詞者でもある。代表作は多数。「生きる」「朝のリレー」「空の青さを見つめていると」「あい」「うつむく青年」「世界が私を愛してくれるので」「魂のいちばんおいしいところ」などは私の好きな詩です。紹介した「ひとつのことば」も好きな作品の一つです。ひとつのことばは それぞれに 
ひとつの心を持っている

きれいなことばは きれいな心
 やさしいことばは やさしい心

ひとつのことばを 大切に
 ひとつのことばを 美しく 心からそう思います。

卒業式

 2月20日(水)本校第69回卒業式を挙行しました。創立から数えて103回目の卒業式になります。たくさんの来賓とたくさんの保護者に参列頂き、たくさんの人に祝っていただき、生徒にとってはよい卒業式になったと思います。  理事長先生には恒例の「歌のプレゼント」を頂き、安城市長様には挨拶を頂きました。オーケストラとピアノの演奏が終始流れている卒業式を素晴らしいと褒めてくれる来賓の方もいました。担任の先生が一人一人の名前を読み上げ、それに応えて返事をし、起立していく生徒の姿は3年間の成長が伺え、感無量でした。式後、クラスでは担任の先生から卒業証書を受け取り、一人一人がそれぞれ感謝の言葉を述べているクラスもありました。素晴らしい卒業式をつくっていただいた先生方、在校生、そして保護者の皆さんに感謝申し上げます。

 

【気仙沼の市長さんからお祝いのメッセージが届きました。】

 6年間連続で演奏会を開催している岩手県大船渡市の市長様から今年もメッセージが届きました。紹介します。  「ご卒業おめでとうございます。卒業生の皆様からいただいた東日本大震災からの復興支援に厚く御礼申し上げます。思い出多き学び舎から巣立つ今日の良き日、新しい人生の門出を心からお祝い申し上げます。大船渡市長 戸田 公明

 

【卒業式答辞紹介 素晴らしい内容でした。一部紹介します】

 私は今、この場所に立ち、3年前の緊張していた自分を思い出しています。私たちは今日まで、1人1人違う毎日を歩んできました。学校行事、授業、日常の積み重ねが私たちを形作り、今の自分がいます。

 強い日差しにも負けない燃えるような戦いを繰り広げた体育祭。試行錯誤を繰り返し、衝突しながらもみんなで作り上げた学園祭。勝ちにこだわり、負けたクラスも応援のバトンを繋ぎ続けた球技大会。応援し合い、支え合い、喜び合い……友達と過ごしてきた時間は本当に幸せでした。

 毎日の部活動に、毎日の勉強。もう嫌だと思うこともありました。でも私たちは最後までやり抜きました。限界まで挑戦することができたのは、励まし合う仲間がいたからです。

 私たちの活動は学校内だけではありません。誰かのために、社会を変えるために、私たちは言葉を発し行動を起こしてきました。

 私たちが東北ボランティアに行くようになって6年になります。被災地との交流で私たちは多くのことを学んできました。ある演奏会での「目の前にあるものだけでなく、見えないものも大切。」という現地の方の言葉。演奏を聴いているのはここにいる人だけではない、亡くなった方にも届いている、そう思わせてくれた一言でした。目に映っているものだけにとらわれず、気持ちを感じ取り、思いやりの持てる人間、人の痛みが分かち合える人間になりたいと、心から思いました。

 私たちは在学中に戦後70年を迎えました。もう二度と戦争を起こしてはいけない、その思いが私たちを行動へと突き動かし、2年生の夏、自転車リレーで平和の灯を広島から愛知まで運びました。私たちが平和を守り続けていくというメッセージを込めて。戦争が起こり、大切なものを失ってから気づくのでは遅い。後悔する前に自分たちで行動しなければならないと。

 選挙権を与えられた私たちは、世の中を変えていくことができます。自分たちの訴えで世の中を変えていくには、人との繋がりや助け合いが必要になってくると、今までの活動から学んできました。私たちにできることはたくさんあります。他人事に捉えず、あらゆる問題に目を向けて行動し、発信していきたいと思います。

 世界には戦争や飢餓、そして難民として苦しんでいる人もいます。トランプ大統領の誕生で世界がこれからどう変わっていくのか、世界の動きにも注目していきたいと思います。

 安城学園で学んできたのは、真心、努力、奉仕、感謝。 建学の精神そのものです。家庭と社会に温かい心と新しい息吹を与えることのできる人間。私たちは3年間を通して、そんな人間に近づくことができました。(中略)

 最後に、お父さん、お母さんへ。十八年間育ててくれてありがとう。数え切れないほどの喧嘩をして、その度に自分の間違いに気づかされました。苦しい時期、一緒になって苦しんで、そして支えてくれてありがとう。離れて暮らしてみて、自分の甘さと家族の存在の大きさを改めて感じました。助けてもらってばかりだったけれど、これからは私が支えになっていきます。自立した大人になって、自分の人生を歩んでいきます。これからも見守っていてください。

 たくさんの刺激を与え、私たちを成長させてくれた安城学園高校。3年間共に学んできた仲間。個性豊かなみんなと歩んできた高校生活は、忘れられない一生の思い出です。密度の濃い時間をありがとう。この先進む方向は違っても、私たちの繋がりは消えません。これからもずっと仲間だから。今まで当たり前だったものはもう当たり前ではなくなります。いつもそばにいた友達。一緒に受けてきた授業。賑やかさに安心できる教室も、みんなの笑顔と笑い声が広がる食堂も。今着ている制服だって、もう袖を通すことはなくなります。

 私たちは思い出を胸に、それぞれの道へと進んでいきます。どんなことがあっても、負けずに立ち向かいます。安城学園高校という誇り高い母校から、大空に羽ばたいていきます。

 尽きることのない感謝とともに、母校のさらなる発展を. 2月22日 卒業生代表 M.N

【2月の推薦図書『流しの公務員の冒険』 山田朝夫 時事通信社 1500円(税別)】    元安城副市長で前常滑市長の山田朝夫さんが書いた本です。仕事をするということはどういうことか、熱く伝わってきます。人間はどう生きたらいいかを考えさせてくれる本でもあります。 常滑市民病院の再建から九州大分久住町でのまちづくりへの関わりなどまちづくりに興味のある人への教科書です。でも最も勧めるのは魅力的な人間の生き様が伝わってきます。

【3月の行事】

3月8日(水) 生徒総会

3月10日(金)〜14日(火)2年生修学旅行 

  [沖縄 北海道 九州 屋久島 シンガポール]

3月10日(金)1年生進路指導「なるには講座」

3月13日(月) 1年生系列校学泉大学短大見学(豊田•岡崎)

3月15日(水) 1年生創造発表会

3月16日(木)1年生合唱コンクール 安城市民会館

3月17日(金)3学期終業式•修了式