校長通信「響きあう学校」

校長通信 響き合う学校 2015年4月号

H27年4月号

響きあう学校      安城学園高等学校だより wholesale nba jerseys wholesale jerseys 2015.4.27(月)第144号

安城学園高等学校長 坂田 成夫

校長通信 響き合う学校 平成27年度入学式式辞    いのち  小海永二

  花です  虫です  からだです
  鳥です  草です  こころです
  それらはみんないのちです
  いのちは どれも  ひとつです
  いのちのふるさと  地球もひとつ

  風が吹き
 雲の流れる地球のうえに

  要らないものなどありません 
  互いに支えているんです

  見えない手を出し 声を出し
互いに支えているんです

  どれもひとつで
どれにもひとつ
全部が大事ないのちです。

【今月の詩人と詩 小海永二】 
 1931年、東京都生まれ。東京大学仏文科卒。詩人、評論家。横浜国立大学名誉教授。詩集には「軽い時代の暗い歌」「峠」評論には「近代詩から現代詩へ」「日本戦後詩の展望」その他、児童詩集や絵本の編集も多い。「からだ」と「こころ」を持っているすべての生き物の一つ一つに「いのち」があり、その「いのち」はどれにも「ひとつ」しかない、そしてその「いのち」はお互いが支え合って生きている、分かりやすい詩でしかも大切なことをシンプルに表現しています。

【始業式式辞抜粋 〜全文は別紙始業式式辞をお読み下さい。】
 今日から平成27年度が始まります。新しいクラス、新しい友達、新しい先生、新しい教科、新しい生徒会、そして新しい学年での部活動、新1年生にとっては新しい学校など、すべてが新しくなります。そして新しさが、また皆さんのエネルギーになると信じています。願うことは新しい気持ちになっての「スタート」と「挑戦」です。—中略—
 教養とは学んだ知識をすべて捨て去ったあとにまだ残るもの、教養とは他人の心がわかるということ、教養とはいろいろな人たちに想いを馳せることができること、です。教養ある大人になるためにも本を読むことは不可欠です。今年は図書館とも、先生とも相談して、今まで以上に皆さんに本を紹介し、本を読むことを勧めていきます。
 挨拶と読書としっかり勉強することとあわせて提案します。変わるためには、変えるためには決意や想いが必要です。平成27年度という1年をどんな年にするのか、何をやりきるか、決意し、想いを強くし、スタートし、挑戦して下さい。一人一人にとって、飛躍の一年、成長の一年、大きく変わることができた一年になることを願って1学期始業式の式辞とします。

【ロヤ•アジミさん 愛知学泉短期大学生活デザイン総合学科に入学】
 昨年の6月末から本校に留学していたロヤ•アジミさんが系列校である愛知学泉短期大学生活デザイン総合学科に入学することになりました。当初は今年の6月に帰る予定でしたが本人の強い希望で日本の大学へ進学することになりました。ロヤさんは日本でしっかり学んで将来は日本とアフガニスタンの架け橋になりたいと話しています。4月25日の土曜日にはロヤさんの就学を応援する人たちの食事会も開催しました。これからもロヤさんの就学をみんなで支えて行く予定です。

【ペーパーナイフ 希望の光 〜中日新聞前安城支局紙山記者の記事紹介】
 中日新聞安城支局に紙山直泰記者が今年の2月まで在籍していました。今は本社に戻っていますが支局にいるときにはあったかくなるような記事を多く書いていました。昨年の12月にもアフガニスタンの留学生ロヤさんに関するコラムを書いています。紙山記者の想いが伝わる記事なので紹介します。 
 「イスラム過激派による女子教育の抑圧を告発し、教育を受ける権利を訴えたパキスタンのマララ•ユスフザイさん(17歳)のノーベル賞の授賞式のテレビニュースを見つめ、共感した女性が安城市にいる。6月から1年間の予定で安城学園高校に留学しているロヤ•アジミさん(20歳)だ。
 ロヤさんは4歳の時に地雷で両足の指をすべて失った。2005年、名古屋市のNPO法人「セーブアフガンチルドレンの会」の支援で治療のため来日。9ヶ月間滞在し、春日井市と名古屋市北区の小学校に通った。帰国後も独学で勉強し、再来日の夢をかなえた。
 一歳の時に内戦で父親を亡くしたロヤさんは、母親や家族の生活を支えるため4歳から7歳の毎日朝から晩まで、じゅうたんを織る内職をして働き、学校へ行けなかった。じゅうたんの下地に針で絹糸を縫う作業で、小さな手はいつも真っ赤に腫れていたという。
 「将来は日本の大学に進み、アフガニスタンで医療や教育の仕事に就きたい」と上達した日本語で語るロヤさん。世界中のすべての子どもが学校で学べる日が来ると信じている。」

【お辞儀する小学生 群馬県秩父市立花の木小学校】
 信号のある横断歩道を渡る時に止まってくれた車に対してお辞儀する小学校があるとTV番組が取り上げていました。私たちの時代は当たり前でしたが今、そうした風景を見かけることはなかったのでその報道は新鮮でした。その後本校の生徒の横断風景を見てみましたが軽く会釈する生徒を時々、見かけました。車の運転手さんの立場にたつと軽く会釈されることは気持ちのよいものです。
 番組内でディレクターが「なぜお辞儀をするの?」と小学生に聞くと、子どもたちは「止まってくれて通してくれたので」と答えていました。誰かに教わっているのではなく、通学班長の姿を見てお辞儀をすることを自然と学び、長年この小学校の伝統になっているそうです。
 在校生の皆さんには気持ちのよいお辞儀が出来る人になって欲しいと願っています。

【小出裕章さんの講演を聞いてきました】
cheap mlb jerseys 「九条の会刈谷」の結成7周年記念講演会が4月19日に刈谷市総合文化センターで開かれ、京都大原子炉実験所の教官として原発の危険性を訴えている小出裕章さん(65)が講演しました。小出さんは東北大工学部原子核工学科を出て、同大学院工学研究科修士課程を修了後、京都大原子炉実験所に就職しました。原子力の平和利用を信じて研究してきましたがある時期から研究者の立場で日本の原発政策に反対の立場を鮮明にした研究者です。当日は原発の仕組み、原発が造られた理由、福島原発事故内容、全国の電力事情、原発と憲法九条との関係などについてわかりやすく講演してくれました。溢れるほどの人が集まり、ロビーに音声を流して、特設会場にしていました。
 勉強することなしに判断はできません。時間があればいろいろな人の講演を聞く機会を持つことも大切です。
【4月の推薦図書「夜と霧ドイツ強制収容所の体験記録」ヴィクトール・フランクル みすず書房 1944円】
wholesale mlb jerseys  ナチス・ドイツの強制収容所に囚われた自らの体験をつづり、限界状況における人間の尊厳の姿を余すところなく描いた本です。毎年の青少年読書感想文全国コンクールでもよく高校生たちがとりあげる作品です。校長としても式辞でもよく紹介する本です。是非、読んで下さい。

【5月の行事】
 5月 9日(土) PTA総会•1年進路ガイダンス・学級懇談会 
 5月10日(土) 吹奏楽フレンドコンサート 安城市民会館 午前午後2回公演
 5月16日(土) 土曜講座 
 5月18日(月)~21日(木) 第1回定期試験
 5月22日(金)~24日(日) 希望者参加「理科生物セミナー」
 5月22日(金) 家庭学習調査  
 5月23日(土) PTA第2回役員会 5月23日(土)~24日(日)生徒会合宿 
 5月25日~6月19日朝の読書(読書月間) 5月29日(金) 3年生推薦試験
 5月30日(土)~31日 生徒会合宿