校長通信 響き合う学校 平成27年度1学期始業式式辞
平成27年度1学期始業式式辞
今日から平成27年度が始まります。新しいクラス、新しい友達、新しい先生、新しい教科、新しい生徒会、そして新しい学年での部活動、新1年生にとっては新しい学校など、すべてが新しくなります。そして新しさが、また皆さんのエネルギーになると信じています。願うことは新しい気持ちになっての「スタート」と「挑戦」です。
「誰でも無限の可能性を持っている」は安城学園の創立者寺部だい先生の精神ですが挑戦することなしに無限の可能性を引きだし、伸ばす事はできません。挑戦しない人でなく、挑戦する人になりましょう。
安城学園の三つの挑戦。不得意なものに対する挑戦、得意なものをさらに伸ばす挑戦、そして新しいものに対する挑戦、三つの挑戦に今年も取り組んで欲しいと願っています。
Animation 特に勉強にはすべての人にしっかり取り組むことをお願いします。高校での勉強が皆さんの未来、この国の未来、この世界の未来につながっていきます。
wholesale jerseys 「真心」「努力」「奉仕」「感謝」の4大精神を毎日の生活の中で生かして下さい。
春休みに映画を何本か見ましたが、今日はその1本を紹介します。
LEGO? 「風に立つライオン」という映画です。主演は大澤たかおさんです。さだまさしさんの同名の曲に感動した大沢たかおさんが、映画化を切望し、作られた映画です。
校長通信 響き合う学校 平成27年度入学式式辞 物語の主人公は、長崎の大学病院からケニアの研究施設・熱帯医学研究所に派遣された島田航一郎医師です(島田医師のモデルになった人は今も実在しています)。島田医師が派遣されたケニアの地では内戦で多くの人が傷つく日々が続いていました。毎日の医療は銃や地雷で負傷した人々の手当も重要な仕事でした。
ある時、負傷した子どもたちが大量に病院に運び込まれます。島田医師は治療しながら子どもたちに勉強を教えていきます。次第に子どもたちとの間に心が通い始めます。しかし、その中に最後まで心を閉ざした少年兵ンドゥングがいました。
12歳の時にンドゥングはゲリラに両親を殺され、兄弟は誘拐され、彼はゲリラに麻薬を打たれ、銃を持たされ、狙撃兵にされます。そして今回は、銃で撃たれ、傷つき病院に運ばれてきたのです。
ンドゥングは狙撃兵になってから9人を殺し、そのことで悩んでいました。
ンドゥングは島田医師と病院スタッフの努力で次第に心を開き、あるとき島田医師に「自分も医者になりたい、9人もの人を殺した自分でも医者になれるか」と尋ねます。
島田医師は次のように答えます。
「お前は9人を死なせた。それなら、これからお前の一生を懸けて10人のいのちを救わなくてはならない。いいかい。未来はそういうためにあるんだよ」
その後、島田医師はゲリラの襲撃にあい、行方不明になります。
映画の最後のシーンです。ンドゥングは医者になり、2011年4月の東日本大震災で大きな被害にあった宮城県石巻市にやってきます。そして被災した少年に出会い語りかけます、自分も医者になれた、君も希望を持つことが大切だ、と。
wholesale MLB jerseys 島田医師の想いが少年兵ンドゥングを医者にして、そしてそのンドゥングの想いが日本の少年に希望を伝えていきます。
「風に立つライオン」の歌詞の一部です。
“空を切り裂いて落下する滝のように 僕はよどみない命を生きたい キリマンジャロの白い雪
それを支える紺碧の空 僕は風に向かって立つライオンでありたい”
風に立つライオンというのは医者としてではなく一人の人間として、悩みや挫折しそうな辛い事もたくさんある逆境の中でも「くじけるもんか!」という自分自身を励ます言葉として表現された言葉です。
wholesale NFL jerseys 見返りを求めず、目の前にある事に全力で立ち向っていく姿勢、それが結果として誰かのためになっていく。誰かがやらなければならない仕事を逃げずに引き受けていく、誰かが引き受けることによって社会が支えられていく。映画「風に立つライオン」は平和とは何か、人間とは何か、生きるとはどういうことか、そんなことを考えさせてくれた映画でした。
使う命と書いて使命。だれの為に、何のために命を使っていくか、そのことを考えることが大切です。映画を観ること、本を読むことは自分がどう生きていくかを考えることでもあります。
来年の夏の参議院議員選挙から18歳の人に投票権を付与する法案が今国会にだされたことは修了式の式辞で紹介しました。皆さんが日本の方向を判断する日が近づいています。この新しい1年も、しっかり勉強して、しっかり部活動に参加して、しっかり生徒会活動やクラス活動に参加して、しっかりセミナーに参加して、考える力、判断できる力を全力でつけてください。そのためにしっかり学んで下さい。
最後に二つ提案します。一つは挨拶です。卒業式式辞でも紹介しましたが家庭の儀礼、家族が家族であるための最低限の決まりです。
朝出かける時に「おはようございます」「いってきます」家族を送り出す時は「いってらっしゃい」帰ったら「ただいま」「おかえりなさい」感謝する時は「ありがとう」寝る時は必ず「おやすみなさい」を言いましょう。学校だけでなく、家庭や社会で挨拶することを心がけて下さい。
Amalgam-Zahnfüllungen もう一つの提案は本を読むことです。言葉や知識を獲得し、自分を取り巻く他者を、多くの命の有り様を、広く深く理解するために本を読むことは重要です。
教養とは学んだ知識をすべて捨て去ったあとにまだ残るもの、教養とは他人の心がわかるということ、教養とはいろいろな人たちに想いを馳せることができること、です。教養ある大人になるためにも本を読むことは不可欠です。
今年は図書館とも、先生とも相談して、今まで以上に皆さんに本を紹介し、本を読むことを勧めていきます。
挨拶と読書としっかり勉強することとあわせて提案します。変わるためには、変えるためには決意や想いが必要です。平成27年度という1年をどんな年にするのか、何をやりきるか、決意し、想いを強くし、スタートし、挑戦して下さい。
一人一人にとって、飛躍の一年、成長の一年、大きく変わることができた一年になることを願って1学期始業式の式辞とします。
平成27年4月7日 安城学園高等学校長 坂田成夫